伝統行事

第54回 伝統行事研修会を開催しました

2025年10月18日(土)、東京・三鷹中央防災公園・元気創造プラザにて、関東連合若鳶会「第54回伝統行事研修会」が開催されました。関東八県(東京・神奈川・埼玉・千葉・静岡・山梨・群馬・茨城)から多くの会員が集まり、伝統技術の継承と安全意識の向上を目的として、終日にわたり充実した研修が行われました。

開会式では、代表挨拶と来賓祝辞が述べられ、66年続く歴史の重みと、次世代へ技を繋ぐ使命を改めて共有しました。その後、正装半纏の着こなし指導、手ぬぐいの結び方、わらじの履き方といった基本となる装束の整えから研修がスタートしました。伝統技芸において「身だしなみ・所作・姿勢」は重要であり、参加者は真剣に取り組みながら細かな所作を学びました。

続いて行われた木遣り練習では、会場全体に力強い節回しが響き渡り、各県の声が重なりあう圧巻の時間となりました。昼休憩を挟んだ午後の部では、今年3年に一度の大行事となる「伊勢神宮 梯子乗り・纏行列披露」に向けた予行練習を実施。梯子乗りでは、支え手との呼吸、角度の維持、技の確認が丁寧に行われました。纏行列では、各県の纏が一斉に舞う姿が壮観で、本番を想起させる緊張感の中、隊列や動きが入念に確認されました。

研修会の途中では、以下の重要な連絡事項も共有されました。


■ 研修会内での連絡事項

・梯子保険について
伊勢奉納前の梯子練習では、例年通り「地梯子」「本梯子」の練習を行うため、
必ず各県連・支部で梯子保険に加入しておくことが呼び掛けられました。

・伊勢当日の装束について
伊勢神宮での本番は、
「昨年の周年事業で配布した関東の手拭い」を使用し、鉢巻きを統一したい
との要望が伝達されました。


全ての研修を終え、閉会式では「伝統技術の継承」「安全第一」「若鳶の絆と団結」を再確認し、第54回伝統行事研修会は無事終了しました。関東八県が一堂に会し、世代を超えて技と心を磨き合う貴重な一日となりました。


研修会当日の写真(一括掲載)

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